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?仕分けの効率化
近年、製版連携、在庫削減といった動きが顕著なものとなっていくなか、必要なものを必要な分だけ必要な時に用意することを物流は求められている。物流の多頻度小口化、小ロット化に対応するため、これからの物流拠点では効率良く仕分けを行う機能はますます重視される。
物流拠点内作業の迅速化を図るには、自動倉庫等を導入するなど、仕分け作業の機械化・自動化を促進していくことが求められる。機械化・自動化を進めるにあたっては、貨物の荷姿の標準化を図っていくことが極めて重要である。
現在、標準規格のT11パレットの利用促進に向けてPR等が展開されているが、パレットの回収の仕組みが十分に整備されていないことが、普及の阻害要因として指摘されている。そこで、パレットやコンテナといった輸送容器のリース・レンタルサービスの活用や、隣接する物流拠点間での回収・融通の仕組みづくりを進めていくことにより輸送機器等の標準化を進めていくことが求められる。
また、機械化・自動化については莫大な投資が必要となることから、体力のない中小事業者では困難なケースも多い。今後、そのような事業者の高度化を促進していく上で、物流拠点施設や機器の共同化の仕組みづくりについても検討していく必要がある。
さらに、物流拠点の機械化・自動化を進めるには、方面や貨物特性に応じた貨物の集約や施設整備を行うことが必要である。そのためには、大量の貨物を集めることが不可欠であり、物流拠点においては国際、国内、域内の様々な貨物を集めていく仕組みづくりが求められる。
なお、仕分けの効率化を行うには、拠点内作業とトラックの運行情報との連携を高めていくことも必要である。

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